【相鉄ムービル閉館セレモニー】でサンドアートパフォーマンス|37年の思い出と、その先の未来を表現しました。

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サンドアーティストのKoheiです。
2026年9月30日、横浜の相鉄ムービル閉館セレモニーで、サンドアートパフォーマンスを披露しました。
今回担当したのはムービルの約37年の歩みを描くオリジナル演目の制作と実演。
(映画館でサンドアートパフォーマンスをするのは今回が初めてでした。)
そして、それとは別に、ロビーの特設コーナーで毎日上映していただいたムービルをテーマにしたサンドアート映像の制作です。
長く親しまれてきた場所の最後の日に、どんな物語を届けるか。制作の株式会社カルサイトさんと相談を重ねながらムービルとともに過ごした人々の時間を一つの家族の物語に重ねて描きました。
サンドアートパフォーマンスの内容
パフォーマンスは、一人の青年がムービルへ向かう場面から始まります。

やがて青年は女性と出会い、家族を築き、生まれた子どもと一緒に映画を楽しむようになります。
かつて一人で訪れた場所は二人の思い出の場所になり、そして家族の思い出の場所になっていく。そんな時間の流れを、砂絵が移り変わる表現に重ねました。
ムービルには、映画だけでなく、音楽や食事を楽しんだ記憶を持つ方もいらっしゃいます。
そこでカルサイトさんと相談し、ライブを楽しむ場面や、飲食店でハンバーガーを食べる場面も演目に取り入れました。映画館という一面だけでは収まりきらない、この場所で過ごした時間も描きたいと考えたからです。
物語の終盤では、ムービルを背景に家族が未来へ歩み出します。その先に未来の街並みを描き、最後は「未来へ、Well-Crossing」の言葉で締めくくりました。
懐かしい記憶を振り返りながら、その記憶を持って次の時間へ進んでいく。閉館という節目に、そんな余韻を残せたらと思っていました。
看板、表情、砂の色。記憶につながる細部を描く
今回、特に気を配ったのが「MOVIL」の看板です。
通い慣れた方にとって、建物の姿や看板の文字は、その場所の記憶と結びついているもの。できるだけ正確に描くことを意識しました。
映画を見る子どもの場面では、表情がワクワクしたものへ変わっていく過程を大切にしています。また、序盤に登場するバンドメンバーは、少し昔の時代を感じられるよう、ポーズや服装を工夫しました。
年号を説明する代わりに、姿やしぐさから時間の流れを感じていただく。短い演目の中では、こうした細部も物語を支えてくれます。
砂も、今回の雰囲気に合わせて選びました。懐かしさや温かみを感じられるよう、黄色と茶色の砂を半分ずつほど混ぜています。
輪郭や影をしっかり見せる部分と、淡く柔らかく残す部分。そのバランスを確かめながら、思い出を描く場面に合う色合いを探りました。
ロビーでは、別作品のサンドアート映像も展示
閉館セレモニーでの実演に加え、ムービルをテーマにしたサンドアート映像も制作しました。
こちらはロビーの特設コーナーで毎日上映していただいた作品です。セレモニー当日のパフォーマンスとは別に、映画を見に来られた方々にご覧いただく機会をいただきました。
最後の日に一度だけお届けする実演と、ロビーで日々流れる映像。二つの形でムービルの節目に関われたことを、うれしく思っています。
前日の早朝リハーサルから、本番のスクリーンへ
前日は早朝からリハーサルを行い、その後も控え室で何度も練習を繰り返しました。
本番前は、手を冷やさないようにカイロで温めたり、手のマッサージをしたりしながら準備しました。砂を払う、細い線を引く、表情を少しずつ変える。いつもの動きで描けるように、指先の状態も整えて臨みました。
当日は、たくさんのお客様とメディアの皆様にパフォーマンスをご覧いただきました。
司会を務めてくださった藤田さん、制作の相談から当日のアテンドまで支えてくださった株式会社カルサイトの皆様にも、心より感謝しています。演目を一緒に考えてくださる方がいて、現場をつないでくださる方がいる。その支えを感じる本番でした。
また、ムービル支配人の泉慎太郎さんが、お客様の心にこの場所の思い出が残り続けることを願ってお話しされていた姿も印象に残っています。長く映画館を支えてこられた方の言葉が、この日の時間をより深いものにしていました。
終演後にいただいた「感動した」「涙が出た」の言葉
実演の後には、さまざまなスタッフの方が声をかけてくださり、「感動した」「涙が出た」と感想を伝えてくださいました。
描いている間は、目の前の砂と物語の進行に集中しています。終わってから直接こうした言葉をいただき、見てくださった方に届いたのだと感じられたことが、何よりうれしかったです。
セレモニーはYouTubeでもライブ中継されたそうで、配信にも心のこもった感想が寄せられていたと、スタッフの方から教えていただきました。
そして、セレモニー後のエンドロールには、私の名前もありそのスクリーンに自分の名前が映し出されたことも、忘れられない思い出になりました。
メディア掲載|相鉄ムービル閉館セレモニーでのKoheiの実演
今回の閉館セレモニーでのサンドアートパフォーマンスについて、メディアでもご紹介いただきました。
新横浜新聞
ヨコハマ経済新聞
Yahoo!ニュース



企業の周年記念や節目に、何を物語として残すか
企業の周年記念や施設の節目に向けたサンドアートを制作するときは、まず、その企業や場所が歩んできた歴史、大切にしている考え、ご担当者が届けたい思いを伺います。
10〜15分ほどのパフォーマンスで描ける場面には限りがあり、伺ったことをすべて盛り込めるわけではありません。だからこそ、ご担当者と相談しながら、何を中心に描くか、どの場面に思いを託すかを考えていきます。
今回も、映画だけでなくライブや食事の場面を加えたことで、ムービルで過ごした時間を、より広く物語に織り込むことができました。
長い歴史のどこに光を当て、次の場面へどうつなぐか。そうした相談や小さな工夫の積み重ねが、一つの演目になっていくのだと思います。
ムービルで映画を見たこと、誰かと待ち合わせたこと、食事や音楽を楽しんだこと。今回のサンドアートが、皆様それぞれの記憶を思い返す時間になっていたらうれしいです。
ご覧くださった皆様、そして大切な節目をともにつくってくださった関係者の皆様、本当にありがとうございました。