サンドアートの砂の紹介

2024/08/01
サンドアートには欠かせない「砂」の話 —表現を左右する素材たち
サンドアートにおいて最も重要なパートナーは “砂”そのもの ではないでしょうか。
2010年からサンドアートの研究を始め、15年のキャリアの中で様々な砂を試してきました。
同じ砂でも色や粒の質感によって、作品の印象や表現の幅は驚くほど変わります。
ここでは日常のパフォーマンスでよく使っている砂を中心に
よく実際のサンドアートワークショップで聞かれる①砂に関するQ &Aや②砂の種類と特徴をご紹介します。
①砂に関するQ &A
1. サンドアートパフォーマンスに向いてる砂ってあるの?
簡単に言うと細かくて、サイズの揃っている砂がサンドアートに向いています。
具体的には0.4㎜くらいのサイズをお勧めしています。砂には海由来の海砂と山由来の山砂がありますが、海砂は貝殻やサンゴなど本来の砂以外も混じっているので山砂の方が正確性の高い実演が可能です。注意点として自然砂は意外と入手が難しいので初心者の方はカラーサンドなどを買った方がずっと簡単です。
2. 砂はどこで買えるの?
- カラーサンド: 少量なら大きめの100円ショップで売っている事があります。またはAmazonや楽天市場などの通販サイトで、特定の色の砂を探せます。「カラーサンド」で検索してみてください。
- 自然砂 : 砂利業者が細かい砂を売っている事がありますがおすすめできません。個人の方には販売自体していない事が多いです。注意点としては砂浜の砂などを勝手に持ち帰ると違法行為になる可能性があるので事前に管理している地域の役所に問い合わせる事が必要です。
②砂の種類と特徴
よくショーで使用する砂
🏜️ セピア砂 定番の王道砂。最も信頼する砂。
セピア色の砂は、ライトの当たり方や撮影角度で色味が大きく変わるのが魅力。
光と影が織りなす微妙な色合いが、作品に 奥行きと温かみ を与えてくれます。
日頃のパフォーマンスで最も多く使っている砂です。

🔽上の写真と同じ砂を使用して描かれていますが、ライトや写す角度によって砂の色味が驚くほどに変化します。

砂漠砂(アメリカ産)
一番好きな砂ですがもう在庫がほとんどありません。
サンドアートの砂としてはやや粒荒め優しく温かい発色が特徴です。

🌻 黄色砂(国産) — 優れた安定感と表現力
瀬戸市や恵那市の砂を焼結させて作った黄色砂は、 実演中の安定性が高い ため、複雑なパフォーマンスでも安心して使えます。
色移りしないので扱いやすく、生き物や温かな光景を描くときに多用しています。
川口市のマスコット「きゅぽらん」などでは、鉄を象徴するモチーフにも驚くほど馴染みました。


色は炉で焼くことで焼結しているので手に持っても色が移る事はありません。

黄色砂を使って描いた砂絵たち。
黄色砂は基本的に生き物を書く時に多用しています
特に2枚目の川口市のマスコット「きゅぽらん」くんは、“鋳物のまち”である川口を象徴して溶解炉「キューポラ」がモチーフになっています。
つまり鉄製なのに黄色砂を使うとこんなにも温かい表情になるんです。

青砂(国産、一部産地不明)
発色を良くするために色々と混ぜています。
かなり高単価です。

より神秘的な雰囲気になります。動物も合うし、「海」、「夏」といったイメージのモチーフに適しています。

青砂は夏の時期の公演によく使っています。
その他にも、オセアニアやアフリカ大陸の砂などもサンドアートの砂に使えます。
変わり種としては塩やお茶っぱのサンドアートなどが存在します。
サンドアートの砂はサンドアーティストにとっては命そのものです。
人それぞれ好きな色味やトーンなど好みがありますが等しく大切な存在なのは間違いありません。
私はまだ完全な理想の砂には出会えていませんが諦めずに探しています。
今後も色々な素材、地域の砂を使います。
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